鹿児島の郷土菓子「あくまき」の季節です。

鹿児島の郷土菓子「かからん団子」が食べたいなぁと思っていたら、両親から「かからん団子&あくまき」のセットが届きました。
娘が食べたくなる時期を知っているとは・・さすがの両親です。
ふるさと鹿児島の菓子と言えば、代表格は「軽羹」です。
とは言え、年齢を重ねるごとに懐かしさと味わい深さが増してくるのは、特に「あくまき」かなぁ。
あくまき食べる.jpg

あくまきとは?

鹿児島で、端午の節句につきものの郷土菓子。もち米を灰汁水(アク)に一晩漬け込み、それを竹皮に包んで縛り、6時間ほどゆっくりと炊き上げたもの。
子どもの頃は、匂いや食感が苦手で、こんなモノをよく食べられるなぁ・・・と思っていました。
当時暮らしていた家のお隣のおばちゃんは、この時期になると、家の前でバンバカと火を炊き大鍋にアクを沸騰させ、あくまきを作っていました。
鍋の中には、アクで煮られる竹皮の包みが何本も入っていました。
子どもの私にとっては、美味しいモノを作っている風景とは程遠く「なんでこんなモノを食べるのだろう・・・」と。
今となっては、懐かしい思い出です。
最近のあくまきは、鹿児島の郷土菓子として、また贈答用として作られていることもあり、それはそれは上品な味わい。
我が家の子ども達も「やった!あくまき!」と大喜び。朝食も「あくまき」です。
あくまき朝食.jpg

あくまきの歴史

「あくまき」は、もともとは戦陣食として発達したもの。
その由来は、文禄・慶長の役にさかのぼるそうです。ちなみに、文禄・慶長の役とは、関白となった豊臣秀吉が中国・明国征服を目指し朝鮮に攻め込んだ戦争のことです。
当時の薩摩藩主 島津義弘公の率いる軍勢だけが、独特の工夫を凝らした保存食「あくまき」で腹を満たし、士気が衰えることがなかったといわれているそうです。

あくまきのおいしい食べ方

あくまきを食べる時に欠かせないのが「きな粉」です。
この「きな粉」ですが、ただ砂糖を混ぜただけのきな粉ではいけません!これは、鹿児島人として許しがたい行為。
重要なのは、あくまきにかけるきな粉作りだと、私は声を大にして言いたい!

あくまきにかけるきな粉の作り方

■材料
きな粉
黒砂糖
砂糖(白砂糖やキビ砂糖)

①包丁で黒砂糖を荒く刻む
黒砂糖.jpg
②砂糖&黒砂糖:きな粉=1:1
③塩をひとつまみ加える
きなこ作り.jpg
ポイントは、糖分など気にせず砂糖も黒砂糖も、豪快に入れること。
塩は甘みを引き立てためにも、1つまみ程度から味を見ながらシッカリと入れること。
うちの娘は、あくまきそのものより、きな粉ばかり食べているような・・・。
という私も、子どもの頃は、あくまきよりも、あくまきにかけるきな粉が楽しみでした。

あくまきの保存方法

常温で少なくとも1週間はもちます。日にちが経過するにつれて、芯の方から固くなってきます。冷凍すれば3ヶ月はもちます。いずれにせよ、固くなってきたら、竹の皮ごとお湯の中で煮直すと、美味しく食べられるそうです。
これこそ薩摩藩が編み出した「ローリングストック」。現代にも、シッカリと引き継がれています。
それにしても、あくまきを作り始めたのは秀吉の時代かぁ・・・。
当然、砂糖なんて手に入る時代ではなく、竹の皮を剥いてそのままガツっと食べていたことでしょう。とは言っても、原料は、もち米。当時の人にとっては、かなり贅沢な食べ物だったに違いありません。
あくまき切る.jpg
まともな地図さえ無い中、異国の地で戦をしてこい!って言われてもね。想像を絶する世界を生き抜いたご先祖を思えば、自分が決めたことをやることぐらい“へ”でもない。
大型連休も明けたことだし、ギを言わんでキバらんといかんね!(文句を言わないでシッカリとやるぞ!)と思う母ちゃんなのです。
ちなみに、こちらは「かからん団子」。
かからん団子食べる.jpg
どちらも、鹿児島県南九州市の梅木商店のものです。ごちそうさまでした。

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