もうすぐ秋の彼岸。
小さい頃、祖母も母も、彼岸になるとサッとおはぎを作ってくれたものです。
先日、馴染みの八百屋のおばちゃんから「いいササゲがあるから団子でも作ってみたら?」との提案。
私が育った鹿児島では、お祝いと言えば小豆を煮るもの。
おばちゃんによれば、関東地方のお祝い用の赤飯には、表皮が厚いササゲを使うとのこと。
アズキは煮ると皮が破れやすいので「腹切れする豆は切腹に通じる」として、武士の間で嫌われたことが由来しているそうですよ。
とは言え、煮方は小豆と同じで構わないとのこと。
小豆は栄養価も高く、どの年代の方にも必要な栄養素が豊富。
赤いダイヤと言われていた祖母の時代は、砂糖ナシでも小豆を煮ること自体が、貴重なご馳走だったことでしょう。
サッとおはぎ!といかなくても、母ちゃんだって、白玉粉を使えば彼岸団子もどきは作れるぞ!
夫と娘に手伝ってもらい団子作り開始です。
おっと、その前に、小豆を煮なきゃ!
ル・クルーゼで煮ると、短時間でふっくらとした小豆煮(ささげ)完成しますよ。
ル・クルーゼで煮る小豆が美味しい彼岸団子の作り方
①小豆を一晩水に浸す
小豆の分量よりも一回り大きいボールを使いたっぷりの水で浸水させて下さい。
翌朝、小豆が水分を吸ってふっくらとしていたらOKです。
②小豆のアクを抜く
鍋に小豆を移し、水から煮始めます。
沸騰してアクが出てきたら、火を止め、ザルにこぼします。
③ルクルーゼで煮始める
もちろんル・クルーゼじゃなくても、鍋底の厚い鍋でも大丈夫です。
小豆が隠れるくらいの水を入れ煮始めます。
途中、アクが出てきたら取りますが、神経質にとらなくても大丈夫です。
小豆が柔らかくなるまでゆっくりと弱火で加熱を続けます。
途中、煮汁が少なくなった場合は、少しずつ水を足します。
ル・クルーゼを使用すると、弱火というよりとろ火で十分熱が入ります。
熱の伝導率がとても良いため、とろ火でもブクブクとしてしまうことがあります。
そんな時は、一旦、火を消し、フタをしたたま置いて下さい。
置いている間も予熱で加熱が続いています
④砂糖を加える
量はお好みです。
目安として小豆の量の1/3を加え、その後は味見をしながら、甘さを調整します。
⑤塩を加える
これがとっても大切です。
甘さが決まれば、最後に塩を小さじ1/2程度加えて下さい。
砂糖だけだとボーッとしていた甘さが塩を加えることで、ビシッと引き立ちます。
くれぐれも入れすぎには注意!見事にしょっぱい煮豆ができますよ。
⑥煮詰める
これも好みです。
あんこにしたい方は、ゆっくりと加熱を続けて水分を飛ばして下さい。
ただ、加熱をやめて温度が下がる時に、小豆が水分を吸って更にふっくらとしてきますので、水分の飛ばし過ぎには注意をします。
以上です。
キレイに仕上がりました。
数時間経つと、味が馴染んでもっと美味しくなります。
今回は、小豆じゃなくてササゲを使ったので、皮が破けず粒がシッカリと残っています。
あんこにしたい方は、ササゲよりも小豆が向いています。
小豆が煮えたら、次は白玉団子作りです。
市販の白玉団子の袋の裏についているレシピを見ながら、下記のポイントを参考に作って下さいね。
白玉団子を簡単に失敗なく作る2つのポイント
その①水を少しずつ加えること
これは大切です。
白玉粉は少しずつ水を吸っていきます。
水をいっぺんに加えるのではなく、少し加えてはこねるという工程を繰り返すことが失敗しないポイントです。
その②団子を小さめに丸めること
ゆですぎることなく団子の中までシッカリと熱を入れるためにも、むやみに大きく丸めないこともポイントです。
鍋の中で団子が浮き上がり1~2分ゆで続けたら冷水にとりザルにあげましょう。
完成です!
彼岸団子というよりお月見団子という雰囲気に仕上がりました。
団子作りの魅力は、包丁を使う必要が無いので、小さいお子さんから、普段は料理をしない旦那さんまで役割分担しながら一緒に作ることができることかな。
昔は、近所でワイワイ集まって餅つきをしてたな・・・と思い出し、団子や餅は食べるというよりも、皆で作って一緒に食べることに大きな意味があったのかもしれない。
そんな貴重な経験を与えてくれた両親や祖父母に感謝しつつ、秋の彼岸を迎えようと思う母ちゃんです。
関連ブログ→
・ル・クルーゼ・使いやすい鍋サイズは?炊飯器なし生活15年のご飯の炊き方
・おひつ生活15年・西尾商店亀の子束子でお手入れをする理由