ある夜、「母ちゃん、明日は、弁当が必要だから。」と息子。
その言葉に、速攻反応したのは・・・母ちゃんの私じゃなくて、夫。
「よし、わかった。父ちゃんが弁当を作ってやろう!」
と、サッと立ち上がり、棚から弁当箱を用意。
そして、冷蔵庫の中にある食材をチェック。
ものすごい素早さです。
それが終わると、焼酎グラス片手に弁当箱をシゲシゲと眺めながら何か考え込んでいる様子。
「そうだ!」と何か思いついたようです。
今回は何を思いついたのかしら?
味噌作り?
干物作り?
魚をさばきたい?
魚釣りに行きたい?
幾らでも候補が出てきます。
そして、翌朝。
弁当作り開始。
夫は手際良くおかずを作っていきます。
・鶏むね肉のチキン南蛮
・じゃがいもと人参のきんぴら
・卵焼き
どれも美味しいそう。
次はおにぎりだね。
いつも通りル・クルーゼで炊きあがったご飯をおひつに移しおにぎりにします。
「おにぎりくらいは握ろうか?」という私を制し、自分が握るから!と主張する夫。
どうやら、夫にとって、今回の弁当のメインはおかずじゃなく「おにぎり」らしい。
何やら念入りに、弁当箱の四隅をチェックしています。
なんだか微妙な三角形だねぇ。と、言いたげな私のことは無視する夫。
黙って次の工程に進みました。
あっ!そうなんだ~。
こうゆうことだったみたい。
夫は、弁当作りに興味を持ち始めた頃から、この弁当箱にピッタリ&キッチリとハマるおにぎりのカタチはないものか?
と思い続けてきたそうです。
おにぎりを詰めると、弁当箱の隅っこに少し出来てしまう隙間が気になって仕方がなかったんだね。
夫は、その隙間に他のものを詰めるんじゃなくて、おにぎりをピッタリと詰めたかった。
その方法を、昨夜、焼酎を飲みながら思いつたそうで・・・さすが酒飲み!あっぱれです。
いやぁ。
ほんと、人の感覚って、それぞれだなぁと感じる私です。
私なんて「隙間が空いてるねー。でも、仕方ない。空いて当たり前でしょ!」
そう思っていたから。
こんなに感覚の違う人間同士が結婚して十数年も一緒に暮らしているんだから、夫婦とは驚きの関係です。
そして
完成した弁当がコチラ。
おぉ、確かにキレイだ。美しい。
夫
は、おにぎりが弁当箱にピッタリと入ったことを嬉しそうに息子に報告しています。
「ふ~ん。そうなんだ。ありがとうね。」と、おにぎりのカタチには興味無さそうに返事する息子。
「そっくりだわぁ!」と思うこともあれば、「誰に似たんだろうね?」と首を傾げたくなることもある。
家族と言えども、全く違うタイプの人間が揃っているんだから、自分の考えや理想を押し付けないように、くれぐれも注意しなきゃ。
それにしても夫よ。
弁当までこんな美しく詰められるようになって・・・。
一体、将来アンタは何になりたいのかい?
いづれ子は巣立つ。
でも、夫は死ぬまで一緒に居る(予定)
子どもよりも、夫の将来に興味が沸く私です。
あなたのやりたいことが何でもできるよう、とにかく元気でいて下さいな。
私も夫に負けないよう好きなことをトコトン一所懸命やろうと思う母ちゃんです。
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