年越し料理で食べたステーキの美味しさが忘れられない我が家。
あの時は、ハンバーガー作りで余った残りの肉を焼いたから、ほんの一口ずつのステーキランチ。
その一口がたまらないだよねぇ。
「ステーキ、食べたいね。」と、子ども達と話していたら
「よし、週末はステーキ大会だ!」と、夫の宣言が飛び出しました。
出ました!
夫の「○○大会宣言」です。
ただの夕食作りではありません。
大会と呼ぶからには、入念な企画に基づき準備を進めていきます。
買い物や仕込みに、最低でも1日以上かけるのは、企画&実行する夫にとっては当然のこと。
かの有名なおでん大会は、元旦明け1月2日から準備スタート。
大会3日前からの仕込み開始でした。
一方、参加者である子ども達も、ボヤッとしているわけではありません。
着々とステーキ大会準備を進める夫への対応は見事なものです。
「父ちゃんは、ステーキ大会のじゅんびで忙しいからね。」と、大会最優先に動く父の動きを一番に考え、行動します。
口が裂けても
「ひまぁ~。どこかへ遊びにいきたい。」なんて口にすることはありません。
全力を尽くし大会準備を進める者に敬意を払いつつ、行動することが求められます。
休日、ほとんど家にいない息子に比べ、娘は、買い物や調理中の手伝いに借り出されます。
そして、母ちゃんは、子どもと夫をつなぐ大切なパイプ役。
夫は、一旦大会準備に入ると、他のことを全て忘れてしまうくらい集中モードに入ってしまいます。これぞ男性脳の成せる技!
言い方を変えれば、
母ちゃん不在では、大会準備以外の普段の家庭生活は回りません。
小さな声で言いますが・・・
夫婦そろってこその「大会」だよね。
さぁ、今回もやっちゃいましたよ~!!
硬い牛肉ドンと来い!素粒水とキウイシロップで柔らかステーキ完成
手順①牛肉をドカンと買ってきます
ハイ!買って参りました。
米国産&豪産牛肉を合わせて1,300g超。
なかなかの迫力です!
そして、これをまずは「水」に漬けます。
えっ、水!?
そうそう「水」です。
②牛肉を素粒水に漬ける
大鍋に素粒水(そりゅうすい)を入れ、肉をドボンと漬けます。
素粒水って?一体何?
我が家でこの水を使い始めて2年ほど。
この素粒水が何をしてくれるのか?というと・・・
簡単に言うと、この素粒水にしばらく浸した食材は、水が持つ還元する力で浄化が進みます。
そして、食材があるべき本来の姿に戻ることができるとのこと。
例えば、今回、買ってきた精肉(特に外国産)等を水に漬け、しばらく待つと・・・
肉の色艶を良くするために飼料に混ぜられた着色料のような物質や余分な雑味が水の中に溶け出してきます。
それはまるで、
厚塗りメイクをキレイに落としスッピンサラサラの状態に戻すということ。
確かにメイク姿の方が見栄えは良い。
でも、本人からすればメイクを落とした方が、素の状態で気持ちが良い。
気持ちの良い状態の肉の方が、断然美味しいはず!
というワケで、メイクを落とした後のスッピン肉をご覧下さい。
赤い着色が抜けて、肉本来の色と弾力を取り戻しました。
素粒水について詳細を知りたい方は、こちらをご覧下さいね。
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③キウイシロップと玉ねぎの薄切りを合わせます
出ました!
こちらが、数々の伝説を創り出してきたキウイシロップです。
年末にキウイシロップに漬け込んだ牛肉を焼いたところ、あまりの美味しさにビックリ!
肉のタンパク質を分解する酵素の働きなのか?
今回も、キウイシロップをミキサーで撹拌したものと玉ねぎの薄切りを合わせます。
④肉を漬け一晩寝かす
⑤さぁ、焼くぞ!!
冷蔵庫から肉を出し、シロップをキレイに拭き取ります。
焼きましょう!
こんな時に使用するフライパンは「鉄」ですよ。
テフロン加工のフライパンではガンガンに熱することができないので、温度が足りません。
フライパンをしっかりと加熱します。
煙が出るくらい加熱したら、牛脂を回して、強火で一気に焼きます
肉の両面に焼き目がつくまでサッと焼きます。
その後、アルミホイルで肉を包み、余熱で火を通します。
美味しそう~。
以上でステーキの準備は完了です!
まだありますよ!
なんせ「ステーキ大会」ですから。
もうひとつの主役は丸パンです。
こちらも夫が担当。
今回は、私の祖母が戦前より使っていた羽釜(はがま)で生地を発酵させました。
ステーキ大会成功をゴールに、全力で取り組む夫です。
他のことは、全く見えてません。
まぁ、見る必要はないけどね。
さぁ、ゴールまでもう少し!
ハイジの丸パンならぬ父ちゃんの丸パン完成です。
じゃがいも・にんじん・ごぼうのオーブン焼も完成。
カリカリ&ホクホクの焼き加減です。
準備は整い、いよいよ大会がスタート。
たっぷりのステーキにホクホクのパン。
食べた人幸せ!としか言いようがありません。
ステーキは、とても柔らかく味わい深く仕上がっています。
下処理ひとつでここまで味が変わるとは、何事も基礎が大切なんだね。
脂身の少ない豪国産の赤身ステーキの方が、あっさりとした味わいで人気でした。
包丁で薄切りにしてローストビーフ風に食べても美味しいです。
食べた。食べた。
おかげ様で、今回のステーキ大会、無事に成功を収めました。
このステーキ。
私にとっては、三ツ星どころではなく星5つの旨さでした。
夫の努力の結晶を食べることができる私は幸せモノです。
夫は一言「いやぁ~、今日もやりきったな。」と。
すでに眠たそうな目をしています。
ハイハイ。
母ちゃんが布団を敷いてあげるから、サッサと寝なさいよ。
明日からまた仕事だね。
お疲れ様でした。
とっても美味しかったし、何よりも楽しかったよ。
また一緒にごはんを食べようね。