三寒四温の季節。
雨で迎えた朝。
我が家のベランダには、ザルに広げられた納豆に、雨が当たらないよう傘がさしてあります。

松田優作さん並に「なんじゃこりゃ~!」と叫ばないように。
「今夜から雨らしいよ。」という私の忠告は、全く耳に入ってなかったのでしょうね・・・
発酵研究で有名な小泉武夫先生に倣い、我が家の発酵保存食・乾燥納豆作りを始めました。
夫は、ザルに広げた納豆を干し籠に入れた後、「明日の天気は何かなぁ?」と自ら天気をチェック。
そして・・・
「雨やんか!」と、自分にツッコミを入れていました。
そう、人は、だいたいのことは聞いてないんです。
夫婦と言えど、このレベルの意思疎通。
ということは、
人は他人の話をほとんど聞いてないことを前提に会話をすると、他者とのコミュニケーションが円滑に進むような気がします。
それはさておき本題です。
つい先日。
旬の魚を抱えて、寿司屋のオジサンがやってきました。
年始に必ず登場するおでん屋さんのオジサンに比べたら、まだまだ新人ですが、マメな働き者です。
今回は、寿司屋のオジサンの提案で「握り寿司パーティー」を開催することに。
これからが旬、そして春の魚の代表格と言えば・・・
もちろん「鯛」です。

これは真鯛?
詳細はわかりませんが、今回は、鯛は鯛でも「金目鯛」まで用意しているではありませんか!!
オジサン自ら提案しただけのことはあって、仕入れ内容がいつもの寿司大会より豪華です。
もちろん、定番の魚「鯵」もあります。

鯵は通年穫れる魚ではありますが、旬は5月~8月。
水温が上がってくる今頃から、脂がのって美味しくなるそうです。
そして「エビ」。

こちらのエビは定番の下処理を施し、握り寿司用に背中がまっすぐな姿に仕上げます。
もちろん、付け合わせの野菜も旬を感じる食材を用意。

オジサンは菜の花や春菊等の野菜を好みます。
私も道端に生えているツワブキ・よもぎ・土筆等を食べる機会が多かった子ども時代。
互いの故郷の食習慣は、丈夫で負けない心を育ててくれました。
仕入れて・さばいて・握って・・忙しい!
それだけではなく、金目鯛の頭は煮付けに、そして、魚のアラはアラ汁に!
お寿司屋さんって、本当に凄いんですね。
そして完成しました。

まぁ、きれい!
お招きした友達家族も大満足。
寿司屋のオジサンは、みなが大喜びで寿司をつまむ姿を満足気に眺めています。
こりゃ、嬉しくて酒がすすむね~。
そして、会も中盤に差し掛かったあたりで、その姿を消してしまいました。
あとに残ったのは、別部屋の壁際に身体を押し付け、エプロン姿のまま静かに眠る夫の姿。
「お寿司屋さん、いっちゃったねぇ~。」
と、その姿を見つけた友達の娘さんのつぶやき。
沢山食べて笑って本当に楽しい時間。笑いこそ免疫力アップの根源です。
春は始まったばかり。
オジサン、出番はこれから沢山ありますよ。
その前に、ついついサボりがちになっている包丁を研ぐべし!
手洗い・うがいを忘れずに!また一緒においしいお寿司を食べようね。