政府や自治体主催による慰霊祭が中止となったことが、私の心のどこかに引っ掛かっていた数日間。
東北へ行きたい!という気持ちがムクムクと膨れ上がり・・・
「やっぱり行こう!」と、
急遽、家族と共に、宮城県の松島海岸・石巻市・仙台へ出かけてきました。

本日は、松島海岸&石巻までの旅をご紹介しますね。
春と言えば!青春18きっぷ。
我が家でも、昨年は、春の会津若松の旅、そして、夏の東海道本線城巡りの旅で利用した我が家定番の割引きっぷ。
今回は、時間の関係上、泣く泣く?新幹線利用です。
コロナウイルスの影響で、乗車率が激減していると報道されていた新幹線。
本当に?
ガラガラでした!

私達が乗車した東京発7時過ぎの新幹線車両の様子です。
お陰様で、人混みと無縁のまま2時間の移動を終え、
仙台に到着!
そのまま在来線、JR仙石(せんせき)線に乗り換えます。
最初の目的地は、日本三景で有名な松島海岸です。
ちなみに、JR仙石線は開通90周年を記念してラッピングが施された「マンガッタンライナー」に乗車。

東京を出発して2時間50分後には、松島海岸到着です。

松島と言えば、松島湾内を回る観光船!
松島と言えば、松島湾内を回る観光船!
こちらも、予想通りですが、団体観光客の姿は見られません。
そして、外国人観光客の姿もありません。
広い駐車場に観光バスが一台も駐車されていないとは・・・
観光業を営む方々が、相当な経済的ダメージを受けていらっしゃることは容易に想像できます。
観光船の所要時間は約50分。
船内のアナウンスによると、松島湾内には、大小合わせると90超の島々が点在しているそうです。
この島々が自然の防波堤となり、東日本大震災の際に、松島地区周辺は津波による壊滅的な被害を免れたとのこと。
サラッと響く船内アナウンスですが、大きな自然の脅威に立ち向かえるのは、これまた自然だけなのではないか?と考えさせられた時間でもありました。
乗船を終え、松島海岸駅へ戻ります。
次の目的地、石巻を目指し、再びJR仙石線に乗車します。
そして、石巻駅に到着。
何かを観光したいわけではなく、震災から9年経過した街がどうなっているのか?カタチだけということは十分に認識の上で、家族と共に訪れてみたかった。
今さらかもしれないけど、行かないよりは行った方がいいのではないか?という気持ちしかない状況。
さて、どこに行くべきか?
駅前の案内地図の中で目にとまったのが「日和山公園」という文字。
石巻市の日和山公園とは?
※以下は石巻市のホームページより引用しました。
市内中心部の旧北上川河口に位置する丘陵地で、中世には、奥州総奉行葛西氏の城があったと伝えられています。
かつて松尾芭蕉も訪れたこともあるこの日和山は、石巻市内を一望できる場所としても知られており、眼下に流れる旧北上川の河口からは広く太平洋が広がり、天気が良い日は、牡鹿半島の他、遠く松島や蔵王の山々などを見ることができます。

↑こちらの写真も石巻市のHPよりお借りしました。
震災前の風景かと思われます。
この写真からも人が生き生きと暮らす街という雰囲気が伝わってきます。
石巻駅から日和山への移動手段は?
駅前にある周辺案内地図によると、日和山公園までは距離にして1.1キロ程度。ただ、道なりに歩くと20分くらいはかかるのではないか?と予想されます。
おそらくタクシーを利用しても1~2メーターで到着するのではないでしょうか?
とは言え「足があるじゃないか!」と・・・
我が家恒例の徒歩移動です。
石巻の海沿い地域を見渡せる日和山山頂にある公園を目指し、ひたすら歩きます。
そして到着しました。


そこに広がる景色は、人が暮らす街ではなく、工事中の重機が連なる工業地帯のような印象です。

子ども達がどう感じたか?
何も聞きませんでした。
そして、
私も夫も、感想を口にすることはできませんでした。
帰りがけに、
公園内に設置してあった新しい遊具で遊ぶ夫と子ども達の姿を眺め・・・

有り難いという気持ちで一杯でした。
無邪気に親子で公園で遊べるということは、本当に幸せだし有り難いことなんだなぁと心の奥底から感じた瞬間でもありました。
たった数時間の旅だけど、自分の足で歩いた土地は、きっと身体のどこかが覚えているから。
こんな時こそ、
とにかく元気に笑って動いて、できる範囲でいいから人と出会って・・・これも日々の食事と同じくらい大切な免疫力アップの秘訣
明日は後編。仙台への旅へと続きます。