家庭の食品ロスを減らして節約・非常食にも!消費期限当日の精肉の保存方法

たまたま立ち寄ったスーパーにて、本日消費期限の沖縄産豚肉を半額にて購入。
消費期限当日の肉は、スーパー等では必ずと言っていいほど、割引の対象となっています。
たまに、お客さんの様子を観察すると
割引商品を手に取っては離し・・・という行為を繰り替えしている方を見かけることがあります。
買うかどうか?迷っているのでしょう。
迷いの原因とは?
・消費期限当日だけど、ちゃんと食べられるの?不味くなってない?食中毒は?
・今日が消費期限だから、今日中に食べなきゃダメ?
・半額って設定されているけど本当にお買い得?
きっと頭の中で、あーだったらどうしよう?こうなったらどうしよう?という迷いがあり、なかなか決めきらないという状況なのかな?と想像されます。
日頃、食材の買い物をしている方なら、誰もが知っていること。
それは、「消費期限当日の精肉」と一言で言っても、販売している店舗や肉の産地・家畜の飼育状況・輸送方法や保存状況によって、肉の状態は全く異なります。
私達購入する側は、肉を販売する側の見えない状況まで細かく知ることはなかかなできないのが現実。
だから、大切なのが消費期限や賞味期限という信頼できる表示。
でも、忘れないで下さい!
人間はとても優れた五感を持つ動物だということ。
私の食材選びの方法を真似して下さい!とは言いませんが、家事歴23年以上の私が日々の食材選びの中で実践し続けてきたこと。
そのやり方は、家庭内から食品ロスを減らす1つの方法としても有効です。
ただ、その前に、一般に販売されている肉の鮮度の落ち方を知っていると基礎知識として便利です。
参考にして下さいね!

家庭内食品ロスを減らす!肉の鮮度の見分け方

その1:肉は種類によって消費期限が異なります

精肉は、鶏→豚→牛の順に痛みやすいと言われています。
3つの肉の特徴を簡単に説明すると・・・
◎鶏肉
鶏肉はしっとりと柔らかい分、水分が多く痛みやすい。
部位としては、ささみが水分量が1番多い。
消費期限当日で割安となっていたとしても、肉から出た水分でじゃぶじゃぶに浸された状態ということも!
購入にあたっては十分注意しましょう。
◎豚肉
豚肉は中から傷む!と言われるほど、鮮度の落ち具合の見た目がわかりにくい。
実は、切りたての肉は黒ずんで見えるんです。
時間が経って酸化するほど鮮やかに赤くなる。もし茶色がかってきたら購入は控えておいた方が良いです。
◎牛肉
牛は熟成肉って言われるくらいだから・・・と思いがちですが、そもそもスーパーに並ぶまでに10日~2週間程度は経過していることが多いそうです。
売られている肉の形状で消費期限は異なりますが、水分(ドリップ)が多い牛肉は、かなり鮮度が落ちていると判断した方が良いです。

その2:肉の加工のカタチで消費期限が異なります

肉は空気に触れること、そして、温度変化によって鮮度が落ちていきます。
パックに入っている肉は、いろんなカタチ(かたまり・細切れ・ミンチ等)があるため、それによって消費期限も異なります。
◎空気に触れると肉が酸化する
スーパーの肉売り場でも見れば分かると思いますが、色が分かりやすいのは豚肉と牛肉です。
赤身の肉の色は「ミオグロビン」という、筋肉中にある色素タンパク質。
これは、鉄分による赤みとのこと。
空気に触れて酸化が進むと「ミオグロビン」→「オキシミオグロビン」に変質して、鮮やかに赤くなります。
つまり、暗い赤色の方が鮮やかな赤色より鮮度は上!
これ、実は、私も知らなかったのです。
以前、辻調理専門学校が主催する料理教室に通っていた時期があり、そこで先生に教えて頂きました。
◎肉の表面積が広いほど痛みが速い!
空気に触れる表面積が多いひき肉が最も傷みやすいです。
ひき肉は加工の段階でも機械の熱が加わるので、更に痛みやすさアップ。
傷みやすさは、ひき肉→薄切りスライス→厚切り→ブロック→塊の順。
有名な料理家の方々のレシピを拝見すると、材料の項目に「塊肉」という文字を多く目にします。
それは、決して贅沢に肉を使いたいということではなくて、新鮮かつ美味しい肉料理を食べるために、肉の状態として「塊肉がベスト」という判断の表れなんでしょうね。
以上が、肉の鮮度の見分け方コツです。
じゃあ、肉の鮮度を見分けた上で、消費期限の肉を購入した場合、保存はどうしたらいいのか?
ということですが・・・
まずは言っておきます。
消費期限の肉、今日は使わないから冷凍しよう!という発想はナシにして下さい。
消費期限を迎えたスーパーに並んでいるパック肉は、どんな高級肉であったとしても、
・酸化しています。
・肉から水分(ドリップ)が出ています。
要は、少なからず腐敗が始まっているということです。
腐敗が始まっている肉を、更に冷凍していつか食べよう!という発想は捨てましょう。
いくら半額で購入できても、いつかする料理のために購入する食材は食品ロスへの道まっしぐら。
しかも、何の節約にもなりません。
そうではなく、
「今日の材料は用意してあるから、明日の晩ご飯の材料に使えるなら、節約にもなるし嬉しい。あと1日だけ鮮度が保ってくれないかなぁ。」
と思っている方にオススメな保存方法があります。

家庭内食品ロスを減らす!消費期限当日の肉の保存方法

その1:肉をパックから出し水分を取り除く

キッチンペーパー等で肉から出ている水分を取り除い下さい。

その2:肉の匂いを嗅ぐ

これは意外と大切です。
鮮度が落ちている肉は、必ず「ワタシ、鮮度が落ちてますよー。」という臭いがします。
そして、腐っている肉は「ワタシ、腐ってますよー。」という異臭が漂っています。
これは消費期限に関わらず、日頃から調理する前の食材のニオイを嗅ぐことによって、鍛えることができる感覚です。
人間は動物。
日頃から気をつけているだけで、十分に対応できるようになります。
こういった感覚は、非常時や防災を考慮する上でも、とても大切な感覚です。
一瞬でもヤバいかな?と感じたら、残念かもしれませんが、調理することは控えておきましょう。
腐っているかも・・・と思いながら料理をし食べることは、心身共に大きな負担をかけることになります。

その3:肉に塩をまぶす・下味をつける

消費期限当日であっても、肉の色ツヤも良く、匂いも全く問題のない肉であれば、肉に下味をつけ一晩ねかせ翌日調理をすることをオススメします。
下味は、カレー粉や生姜等のスパイスを使うと良いです。
また、下味をつけない場合は、塩をまぶし肉にシッカリと揉み込むだけでも十分です。
肉の保存(豚こま).jpg
肉の保存(豚ミンチ).jpg
いづれにしても、水分を取り除いた肉を清潔なポリ袋等に入れ、極力、手で肉を触れないよう処理することがポイント。
保存は冷蔵庫で!
温度変化が遅いと、またまた肉から水分が出てきてしまうので、熱伝導の良い金属トレイに入れて保存して下さい。
私は、野田琺瑯シリーズの容器に入れて保存しています。
肉の保存(冷蔵庫ミンチ).jpg
肉の保存(冷蔵庫).jpg

そして何よりも大切なのは、遅くとも翌日には必ず調理してしまうことです。
もちろん、調理前は、またニオイを嗅いで腐敗臭の有無を確認することをお忘れなく!
以上です。
消費期限というのは、食品を販売する側が、法律を含め様々な事柄を考慮し、ベストと想定される日時として設定したもの。
私達が生きていう上で無くてはならない消費期限という基準。
まずはその基準を大切にする。
そして、自分の身体や家族の身体は、私が購入を決めた食材で作られているということを忘れずに、私なりの消費期限の基準を持つ。
これからも、家庭内食品ロスを減らす使い切る知恵をコツコツと積み重ねべしと思う母ちゃんです。
週末の晩ごはんは、夫特製のたこ焼きです。
たこ焼き準備.jpg
息子が、ある大会で優勝したお祝い♪
たこ焼き.jpg
子ども達の積み重ねに刺激される日々。ありがたや~。
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