『芽が出たさつまいもで“さつまいも”を育てる』芋掘り編。プランター栽培で収穫ならず!さつまいも生育不良の原因は?

さつまいもから芽が出てしまった。そんな時はプランターでさつまいもを育ててみよう!芽が出たさつまいもを種芋にプランター栽培。順調に成長していたのに病気発生。さつまいもが生育不良になる原因は?芽が出てしまったさつまいもで“さつまいも”を育てる栽培記録。芋掘り編

親子で初めて挑戦した

芽が出たさつまいもで“さつまいも”栽培。

そろそろ収穫の時期が近づいてきた。

夢のベランダでの芋掘りは実現できたのか?

これまでの振り返りと芋掘りの成果をお知らせ。

芽が出たさつまいもで“さつまいも栽培”に挑戦したい方。

ぜひ参考にして下さいね。

『芽が出たさつまいもで“さつまいも”を育てる』芋掘り編

まずは

これまでの振り返りをご紹介。

  1. 芽が出たさつまいもからの苗作り
  2. 苗の植え付けと成長

さつまいもの苗作り・植え付け・成長

1.種芋を腐葉土に植え付ける

種芋(=芽が出たさつまいも)を腐葉土15センチ程度の深さに埋め発芽させる。

2.さつまいもの芽が30cm位になるまで成長させる

1個の種芋(芽が出たさつまいも)から5~6本出た芽を30cm程度になるまで成長させる。

3.さつまいも苗植え付け用の腐葉土をつくる

市販の野菜作り用の腐葉土に落ち葉等を混ぜる。

4. 種芋からさつまいもの芽が出て成長するのを待つ

5.成長した苗を切り取る

葉が5~7枚程度つき30cm程度まで成長した元気の良い苗を選ぶ 。

6. プランターに苗を植え付ける 

さつまいもの苗を腐葉土の上に横たわらせ3~5節の間に腐葉土をかぶせる。

7.日当たりの良い場所で育てる。ツル返しすること。

植え付け後は腐葉土が乾き過ぎないよう水やりに気をつける。

さつまいものツルがプランターからはみ出すほど伸びてきたら

ツルを持ち上げ株以外から出る根をはがす「ツル返し」をすること。

そして何よりも大切なのは直射日光にガンガン当てること。

夏の太陽光線を浴びることで葉っぱから根っこに栄養が届き根が太る。

人間には夏の西日は暑くて大変ですが

さつまいもの成長にとっては欠かせない栄養源。

我が家のベランダは軒が長く

夏は直射日光がほんの少ししか入ってこない点が不安。

少しの直射日光を求め、さつまいもが植えつけられたプランターを移動させる日々。

それでも何とかさつまいもの緑の葉っぱが生い茂り元気に成長している様子。

そして日は過ぎ

いよいよ芋掘りの時期がやってきました!

芽が出たさつまいもから“さつまいも”は収穫できたのか?

結果は残念ながら収穫ならず。

あれっ?

芋掘り①.jpg

なんだか様子がおかしい。

芋掘り①.jpg

芋掘り②.jpg

収穫したイモは

早速自家製の石焼き芋に変身。

芋掘り⑤.jpg

えっ?本当に芋掘りしたの?

どれが収穫した芋なの?

残念なことに収穫できたのは芋になるはずだった茎。

石焼き芋の間でヒョロっとした茎が今回のベランダ芋掘りの収穫。

夢の芋掘りは実現。

でも

プランター栽培でサツマイモの収穫!というチャレンジは失敗。

今回の反省として

サツマイモの生育不良の原因と対策を確認。

サツマイモ収穫失敗。生育不良の原因とは?

朝夕の気温がグッと下がってきた頃

さつまいもの葉っぱが黄色く変色し1枚また1枚と落ちていく。

もしかしたら「うどんこ病」を発症したかも!という不安は的中。

葉っぱを裏返すとモヤモヤとした白いカビのようなものが生えるように。

農家育ちの父に連絡。

対処方法を教えてもらったものの時すでに遅し。

サツマイモをうどんこ病に感染させないために必要なこと。

1.日照時間の確保・土壌作りの研究

父によると

サツマイモは痩せた土地でも育ちやすく強い野菜とのこと。

ただし

うどんこ病になりやすいのが欠点。

大切なことは

種芋の種類や環境に合わせた土壌作りを研究すること。

我が家のベランダは日照時間が少ないので栄養分の多い土壌作りが必須。

2.サツマイモから目を離さないこと。

苗を植えつけてからは

こまめにサツマイモの葉っぱの表・裏をチェック。

病気の疑いがないかを確認すること。

父によると

広い畑で栽培しているサツマイモでさえ

少しでもうどんこ病の疑いがある時は

迷わず株ごと引っこ抜いていたというくらい感染力の強い病気。

プランターという小さな畑の中ではなおさら。

うどんこ病は土壌を通してアッという間に感染。

殺虫成分の強い薬を撒いても病気がなくなる可能性は低い。

我が家の芋はタネ芋を植えつけてからまだ4ヶ月。

本来ならば太陽を浴びた葉っぱの栄養が根に運ばれている時期。

芋掘りには到底早すぎるのはわかっている上で

うどんこ病を発症した葉っぱを取り除き芋掘りを決行。

芋掘り③.jpg

芋掘り④.jpg

掘れど掘れども収穫はナシ。

「芋掘りはできたしね。育てることが楽しかったから良しとしよう。」 と励まし合う私達。

以上が

芽が出たさつまいもから“さつまいも”を育てた成長記録。

農薬を使わない野菜作りをするためには日々こまめなチェックは欠かせない。

葉っぱが青々というのは見た目に過ぎない。

プランター野菜栽培達人の父は

いとも簡単に次々と野菜を作っているように見えるのにね。

肌感覚で野菜の生育状態がわかっているからこその技。

父の達人ぶりに頭が下がる母ちゃんでした。

【文・構成・写真:メグ】

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