鮮魚コーナーの魚のアラ。アラと言えば魚のアラ汁ですが、 冷凍保存しておけば料理の出汁として使えます。食品ロス寸前の魚のアラを定期的に購入することで食品ロス削減にも効果あり。美味しい魚のアラ汁=スープ。冷凍保存の魚のアラ汁のストックで料理の味わいをアップさせましょう。
今回
週末料理夫のどんが仕入れた魚のアラはカンパチ。
お値段300円。
週末料理夫どん曰く「食品ロス、減らしたいんでしょ?!」
その通り。
我が家は
消費期限が迫っている&栄養価が高い食材を積極的に利用!
魚のアラは
食品ロスの代表的存在であると同時に栄養満点食材。
当然、購入するのですが
毎回“魚のアラ汁”は、さすがに飽きる。
とうわけで、
魚のアラを購入した時は
魚のアラ汁ではなく魚のスープ(出汁)を作り保存
冷凍庫には
野田琺瑯の容器で冷凍保存している魚のアラスープが並びます。
まずは、魚のアラスープの作り方をご紹介。
レシピ『魚(かんぱち)のアラで作る格安栄養満点のスープ』の作り方
・ 材料
- 魚のアラ(ブリ、カンパチ、鯛)
- 生姜
- 塩
- 酒
・作り方
①魚(カンパチ)のアラをキレイに洗う
魚(カンパチ)のアラをきれいに洗い、血合い等を取り除く。
魚のカマは鋭いです。
手を切らないよう、要らなくなった歯ブラシ等を使い
血合いをこそぎ落とします。
②魚のアラ・生姜・塩・酒・水を鍋に入れ加熱スタート
深さのある鍋に
魚(カンパチ)のアラ・スライスした生姜・塩・酒を入れ
魚のアラがかぶるくらまで水を入れ強火で加熱スタート。
水分と共に魚の臭み等が飛んでいくので鍋のフタはしないこと。
沸騰するまで火力は強火。
③魚(カンパチ)のアラからアクが出てきたらすくう
沸騰してアクが出てきたら、火加減を少し弱め
アクを丁寧にすくう。

アクをすくうことで
魚の生臭さや雑味を取り除くことができる。
しばらくはアクが出続けるので、鍋のそばを離れずに!
④魚(カンパチ)のアラスープを好みの濃度に煮詰める
中火程度で加熱を続けると
次第にアラスープの濃度が濃くなってきます。
グラグラと煮込まず、中火でコトコトと煮詰める。
・どっしりと濃厚な魚のアラスープに仕上げる時は
強火でガンガン煮詰める。
味見をして
塩で味を整え、お好みの濃度で火を消す。
火を消したタイミングで昆布を一枚投入すると
魚のアラスープの味が奥深くなります!
時間があれば
そのまま鍋ごと自然放置
スープが冷めていく間も、魚のアラから出汁が出る!
鍋ごとゆっくりと冷ますことで、魚のアラスープの旨味アップ。
⑤魚のアラスープが冷めたらザルで濾す
魚のアラスープはザルで濾す。

さらに澄んだスープに仕上げたい場合は
さらし等で濾すと澄んだ魚のアラスープに仕上がる。
ちなみに
魚のアラスープを取った後の出汁ガラ(ゴミ)の処理
困りますよねぇ~。
魚料理の後のゴミを新聞紙に包んで捨てると
臭いが激減するだけでなく
「えっ?コレがゴミ?!」と驚くくらい
美しいゴミ姿に変身。
美しい魚のゴミ姿をコチラの記事で確認下さいね。
⑥魚のアラスープの保存は冷蔵庫か冷凍庫
完成した魚のアラスープの保存は
冷蔵庫で1~2日程度
それ以上の保存は、冷凍庫がオススメ。
冷凍庫で保存する場合、昆布は取り除くこと。

魚のアラスープ保存には野田琺瑯がオススメ。
冷却性に優れた容器は
冷蔵保存&冷凍保存にピッタリなだけでなく
この容器のまま火に置くことも可能。
魚のアラスープさえあれば!
- 塩で味を整えれば、定番の魚のアラ汁
- 味噌で味を整えれば、味噌汁
- 醤油とごま油に溶き卵で、中華スープ
- そのままで基本の鍋スープ
料理の展開に困ることはナシ。
しかも
コラーゲンたっぷりの天然出汁。
飲むだけでお肌プルプル!
これが
魚のアラの実力♪
ちなみに、
今回購入した300円のカンパチのアラ。
魚のアラスープだけでなく
週末料理夫どんの手によってこんな料理展開に!
・魚(カンパチ)のアラ煮
・魚(カンパチ)のカマ焼き
魚(カンパチ)のカマ焼きには
大根おろしを添えて!
家族でお腹いっぱい豪華な魚ご飯を堪能!
魚が苦手というお子さんがいらっしゃる方。
魚の姿がどこにも見当たらない
この魚のアラスープからチャレンジしてはいかがでしょうか?
ところで
鮮魚売り場や飲食店等から、日々廃棄される魚のアラ。
いくら家庭内の食品ロスを減らす!
と意気込んだとしても家庭で消費できる量はたかが知れています。
そもそも
鮮魚を扱う事業者における食品ロス削減の取り組みはどうなっているのか?
少し調べたところ
聞いたことある!という企業名もチラホラ。
紹介しますね。
食品ロスを減らす!企業が進める魚のアラのリサイクルに関する取り組み
回転寿司大手くら寿司の取り組み
■魚のアラを養殖魚の餌にする「循環養殖」
国産天然魚の加工時に出る魚のアラや骨を
養殖魚の飼料として養殖生産者に提供。
そして
育てた魚を店舗で提供するという「さかな100%プロジェクト」

大手スーパー・ユニーの取り組み
■店舗から出される魚のアラを堆肥の原料にする食品リサイクル
ユニー株式会社の環境への取り組みは
2001年食品リサイクル法が制定される以前の2000年にスタート。
店舗から廃棄される食品残さ(野菜くずや魚のアラ)を
原料にした堆肥を田んぼや畑で使用。
もちろん他社とも連携。
ユニーのホームページには、
企業の社会的責任(Corporate Social Responsibility:CSR)として
環境への取組がわかりやすく紹介されています。
未来のために
取り組んでいる企業がいると知るだけで心強い。
イチ家庭の取り組みは小さいけどバカにはできない。
母ちゃんも
できることから積み重ねするぞ!

【文&構成:メグ/料理:週末料理夫・どん】