レシピ『ブライン液で柔らか!豚もも肉のトンカツ』のご紹介。淡泊な豚もも肉をヒレ肉レベルの美味しさに!コツはブライン液(ソミュール液・塩糖水)に漬けること。お家のトンカツを柔らかジューシーに仕上げる♪
豚もも肉と言えば
- ローストポーク
- チャーシュー
長時間加熱・濃厚タレ必須のレシピが多い。
でも
豚肉と言えばトンカツよね?
揚げ物には不向きなの?と疑問を感じた方
レシピ『ブライン液で柔らか!豚もも肉のトンカツ』はいかがですか?
豚もも肉を
水・塩・砂糖を混ぜたブライン液に漬ければ下処理完了。
ヒレカツ並の美味しいトンカツに出会えるチャンス。
レシピ『ブライン液で柔らか!豚もも肉のトンカツ』を詳しくご覧下さいね。
レシピ『ブライン液で柔らか!豚もも肉のトンカツ』
材料(4人分程度)
- 豚もも肉ブロック 670g
- 片栗粉 適量
- 小麦粉 適量
- 卵 2個
- パン粉 適量
豚もも肉は塊で売られていることが多い。
カットして使う。
ブライン液
- 塩 小さじ1
- 砂糖 大さじ1
- 水 200cc
塩・砂糖・水は同率で増減。
必要量のブライン液を作る。
作り方
1.カットした豚もも肉をブライン液に漬ける。
①ブライン液を作る
軽量カップに
分量の塩・砂糖・水を合わせる。
塩と砂糖の粒が見えなくなるまで混ぜる。
ブライン液の完成。
②豚もも肉をカットする。
豚もも肉の大きさが均一になるよう
お好みの大きさにカット。
一口カツのサイズにカットするがオススメ。
③豚もも肉をブライン液に3時間~ひと晩寝かす。
厚手のビニール袋を広げ
豚もも肉とブライン液を注ぐ。
豚もも肉全体がブライン液に漬かるよう
袋の空気を脱ぎながら口を縛る。
このまま
冷蔵庫で3時間~ひと晩程度寝かせる。
冷却性の高い琺瑯容器に入れると
鮮度もキープ!
電子レンジを使わない我が家では
保存容器は
プラスチック容器ではなく
野田琺瑯で統一。
【ブライン液とは?】
ソミュール液・塩糖水とも言われる
下ごしらえ方法の1つ。
塩は肉や魚の筋肉を柔らかくし
水分を肉に蓄える役目。
砂糖は加熱で身が縮むのを防いでくれる。
豚もも肉の淡泊な味わいも旨味にアップ。
④豚もも肉の水分を拭き取る。
豚もも肉をブライン液から引き上げ
水分を拭き取る。
キッチンペーパー等を使い
豚もも肉の水分をシッカリ拭き取る。
⑤豚もも肉を軽く叩く。
柔らかさを更にアップさせたい方は
すりこぎ棒等で豚もも肉を優しく叩く。
これで
豚もも肉の下処理完成。
2.豚もも肉に揚げ衣をつける。
①豚もも肉に粉をまぶす。
揚げ物の衣で迷うのが粉問題。
- 小麦粉→シットリ柔らか。
- 片栗粉→カリッと硬め。
- 小麦粉と片栗粉→中はシットリ外はカリッ。
というわけで
小麦粉と片栗粉の合わせ技を採用。
小麦粉が肉の旨味を逃さず
片栗粉がカリっとした食感に仕上げてくれる。
小麦粉→片栗粉の順でつけるのがコツ。
②卵→パン粉の順で衣をつける。
卵液はたっぷりと!
ちなみにフライ衣をつける時は
菜箸ではなく竹串を使う。
卵やパン粉がベチョとつかないので
作業がスムーズ。
揚げ物の衣付けに便利なのは
野田琺瑯のバット。
3.豚もも肉を低温でじっくりと揚げる。
豚もも肉をジューシーに揚げるコツは
低温でじっくりと揚げること。
揚げ温度は160℃の低温スタート。
揚げ始めの火力は弱火。
「えっ、低すぎるだろう?」と思った方。
ご安心を!
弱火でも確実に油の温度は上昇。
油の温度の上昇と共に
豚もも肉がゆっくりと加熱され
シットリ柔らかいとんかつに仕上がる。
そして揚げ物最大のコツは
ツンツンと触らないこと。
菜箸で触っているうちに
衣が剥がれ残念な姿になるだけでなく
肉の旨味を閉じ込めた揚げ衣を失い
硬くカチカチなトンカツになってしまう。
ここで
油ハネが苦手な方にオススメなのが
油ハネを防ぐ防止ネットを利用すること。
このネットをかぶせたら
油の力を信じ見守るのみ。
油ハネ防止ネットは
光が反射せず鍋の中がハッキリと確認できる
黒メッシュタイプがオススメ。
揚げ物が断然ラクになる家事道具。
揚げ音が
カラカラと乾いた音に変化したら
一度ひっくり返し
火力を強火に上げ40~50秒程度揚げる。
衣がこんがりキツネ色に変化したら
揚げ油からサッと引きあげる。
揚げたてのトンカツは
バットに寝かすのではなく
立て置くと油切れが良い。
4.粗熱が取れたら切り分け完成♪
少し粗熱が取れたら切り分ける。
辛子とソースを添えたら
レシピ『ブライン液で柔らか!豚もも肉のトンカツ』の完成。
美味い!
という言葉しか見つからない。
ブライン液効果で
淡泊な豚もも肉が旨味タップリに変化。
もちろん柔らかさも抜群!
翌日は
カツカレーとしてトンカツ再登場。
オーブン170℃程度で温め直せばカリッと。
下粉に小麦粉と片栗粉の両方を使っているので
翌日でも
トンカツの衣がペロッと剥がれたりしない。
ちょっとしたコツばかりですが
積み重ねると効果大!
というわけで今回は
レシピ『ブライン液で柔らか!豚もも肉のトンカツ』のご紹介でした。
その他にも
いそがばまわれ人気記事を掲載中。
皆さんの暮らしの中でお役立て下さいね。
【いそがばまわれ人気記事】
- レシピ『ブライン液で臭み取り!白身魚タラのフライ』
- プロに学ぶレシピ『極やわらか!鶏むね肉で作るチキンステーキ』
- プロに学ぶレシピ『豚コマ肉で揚げない肉団子甘酢あん炒め』
- プロに学ぶレシピ『タレも絶品。ザクっ!カリっ!本格油淋鶏』
- 電子レンジなし生活10年『電子レンジは必要?レンジを使わない温め方』
ところで
先日購読している新聞に
と記事が掲載されていた。
獣害に悩む京都府笠置町で
鹿の狩猟から解体・販売までを行う会社
RE-SOCIAL(リローシャル)を起業した
若者3人を取材した記事。
彼らの事業の目的は
単なる金儲けではなく
社会問題をビジネスで解決することを目指す
ソーシャル・ビジネスというものだそうだ。
RE-SOCIAL(リソーシャル) の代表・笠井さんは
大学在学中に
ゼミで訪れた鹿の処分施設の光景に衝撃を受け
「知った側の責任」として無視できなかったとのこと。
数々の困難を乗り越え
起業するまでに至ったそうだ。
記事を読み
思わず考え込んでしまった私。
特売のお肉を買って喜んで料理している私に
何かできることがあるのだろうか?と。
いまの私に
「知った側の責任」として今できることは
RE-SOCIAL(リソーシャル) という存在を
一人でも多くの人に知ってもらうこと。
そして
自分が購入した食材だけでも
無駄にせずキッチリと使い切ること。
RE-SOCIAL(リソーシャル)立ち上げメンバーの江口さんは
命を無駄にする光景を目の当たりにし
「せめておいしくいただきたい。」という思いを奮い立たせ
ここまできたそうだ。
まずは買ったモノの責任を全うすること。
「必ず美味しく頂く」という気持ちで料理を続けていけば
何かが変わるような気がする。
今は見えなくても
積み重ねていくうちに
自分自身の視界が広がり
できることが増えるかもしれない。
若者は想像以上に頑張っている。
年を重ねた自分は
彼らを応援できる存在になりたい!と
引き締まる思いがした母ちゃんです。
【文・構成・料理:メグ】