あさり料理の代表レシピ『あさりの味噌汁』。あさりを水から煮ることで旨味たっぷり!白味噌仕立ての『あさりの味噌汁』の作り方をご紹介。あさりをお湯からではなく水から煮る理由は?砂抜きしたあさりで雑味の無い澄んだあさりの味を堪能下さい。料理は週末料理夫のどんが担当。ル・クルーゼ鍋も活躍します♪
スーパーにて賞味期限切れ直前のあさり。
お買い得だったので3パックを購入。
大量のあさりを仕入れた時にピッタリなあさり料理と言えば
『あさりの味噌汁』。
ル・クルーゼ鍋26cmサイズの大鍋を使い
水からあさりを煮て、たっぷりのあさりの出汁を取れば
あさりの味噌汁だけでなく、他のあさり料理にもアレンジ可能。
さぁ!
美味しいあさりの味噌汁を作りましょう。
レシピ『あさりの味噌汁』の作り方
材料
- あさり
- 日本酒
- 水
- 味噌(自家製白味噌使用)
※コクを出したい方は昆布を加える。あさりの風味を楽しみたい方は昆布ナシで出汁をとる。
作り方
①あさりの下準備:失敗しないあさりの砂抜き方法
1.砂抜きするあさりを水洗いしバットに並べる。
買ってきたあさりは
貝殻をこすり合わせるようにして水洗い。
あさりをボールではなく、
バット等の面積の大きな容器にゆったりと並べる。
なぜボールじゃなくてバットで砂抜き?
それは
あさりが重なったまま砂抜きをしてしまうと
下にいるあさりが
上にいるあさりが吐いた汚れや砂を再び吸ってしまうことがあるから。
あさりの砂抜きは
あさりがノビノビとできる距離置いて並べるのがコツ。
2.あさりの頭が出る程度の塩水に浸し一晩(6~8時間)ゆっくりと砂抜きをする。
あさりを浸す塩水は海水と同じ塩分濃度がベスト。
目安は、500mlの水に大さじ1の塩。
塩水の水位は、あさりの頭が少し出る位に調整。
あさりの貝全体がかぶるくらいの水を入れてしまうと
あさりは顔を出さず砂も吐いてくれませんのでご注意!
あさりは薄暗い環境を好みます。
あさりの入ったバットを新聞紙等で覆い、風通しの良い涼しい場所に置きます。
3時間程度でも、あさりの砂抜きはできますが、
6時間~8時間程度アサリの砂抜きをした方が
砂だけでなく雑味も抜けますよ。
私の砂抜き時間帯は「夜」。
冷蔵庫に、あさりの入ったバットを入れて手軽に砂抜き開始!
あさりにとって冷蔵庫は寒い環境と言われているそうですが
我が家にやってきたあさりちゃん達は
朝目覚めると砂と汚れが抜けてスッキリ素っぴん!
ちなみに
「口の開いたあさり」をたまに見ることはありませんか?
口が開いたあさりも食べられる場合が多いので、捨てないで!
詳しくはコチラの記事をご覧下さい。
これで、あさりの砂抜き完了!
あさりを水から煮ていきましょう♪
②あさりを水から煮て出汁にする。
ル・クルーゼ鍋に
あさりがシッカリとかぶるくらいの水を入れ日本酒を加える。
中火程度で加熱スタート。
ここで1つ疑問。
Q:「あさりの味噌汁」を作る時、湯ではなく水から煮るのか?
台所歴60年・鹿児島の母に聞いたところ
「あさりは水から煮らんと出汁が出ないのよぉ~。
ゆっくり火通りさせんとアサリがタマガルからねぇ、
あさりの身がかたくなるのよ~。」
(※タマガル=びっくりする)
鹿児島弁で話す母ですが・・・
つまりこうゆうこと。
あさりをお湯で煮始める、
あさりの身が一気に加熱されてしまい
あさりが旨味を出す前に、あさりの身が縮んでしまい硬くなってしまう。
反対に、
あさりを水から煮始めると
あさりの身がゆっくりと加熱され、あさりが旨味を十分に出すことができる。
しかも、あさりの身もふわっとやわらか。
というわけで、
あさりはお湯ではなく水から煮るようにします。
③あさりからアクが出てきたら取り除く。
あさりを水から煮てしばらくすると、アクが出始めます。
丁寧にアクをすくうことで、あさりの雑味を取り除きます。
そのまま加熱を続けると
あさりの口が開き始めます。
あさりの口が全て開いた時点で加熱終了。
(この時点で、お好みで出汁昆布を一枚加えても美味しい)
このまま粗熱が取れるまで自然放置すれば
“あさりの出汁”が完成!
少し自然放置する理由は
温度が下がる際に、あさりから出汁が出るから。
使用したル・クルーゼ鍋は保温性に優れた鍋。
自然放置した際、鍋の温度が少しずつ下がるから
あさり(食材)の旨味を、ジックリ引き出す低温調理の状態を保つことが可能。
ル・クルーゼ鍋は重いですが、重いからこそ料理の仕上がりが違う!
今回は、あさりの味噌汁だけでなく
他のあさり料理にも出汁を使う予定なので
一旦、ザルで濾します。
④再びあさりの出汁を煮立て白味噌を加えます。
グツグツと沸騰させるとあさりの身が縮むので気をつけて!
煮立たせないよう、あさり出汁を加熱。
あさりの味が引き立つ“白味噌”を溶き入れる。
ちなみに
我が家の白味噌は週末料理夫どんの自家製白味噌。
あさりの味噌汁だけでなく
他の料理に欠かせない調味料として大活躍中♪
⑤レシピ『あさりの味噌汁』完成!
三つ葉等、青葉を添えれば完璧!
レシピ『あさりの味噌汁』の完成。
ご覧の通り、
あさりの身が縮んでないでしょう?
あさりの身はふっくら。
グツグツと煮込んでないので
あさり自体がスカスカにならず味が濃い。
あさりの出し汁は、あさりの旨味が程良く引き出され、上品な味わい!
美味しい「あさりの味噌汁」の作り方、一旦まとめますね。
【美味しい『あさりの味噌汁』のコツ】
- あさりはシッカリと砂抜き。
- あさりは水から煮始める。
- あさりから出るアクを丁寧にすくう。
- あさりをグツグツ煮込まない。
- あさりの口が全て開いたら加熱終了。
- 鍋ごと少し粗熱を取る。
どちらかというと、
料理をする人が
どう手を加えるのか?というより
あさり自身の力を引き出すための見守り役に徹することが大切。
あさりを、ちゃんと見守ることさえできれば、
手軽&簡単に美味しいあさりの味噌汁を頂くことができる!
あさりの味噌汁&ル・クルーゼ鍋で炊いたご飯があれば最高♪
食べ終わったあさりの殻や料理中の生ゴミは
臭わない美しい生ゴミの完成です。
さぁ、みなさんも
あさり料理の代表レシピ『あさりの味噌汁』作りにチャレンジ下さいね♪
【あさり料理レシピ】
- プロに学ぶあさりレシピ『あさりのフライパンパエリア』
- レシピ『あさりパスタ(ボンゴレビアンコ)』
- レシピ『ル・クルーゼ鍋・あさりの炊き込みご飯』
- レシピ『あさりの佃煮(しぐれ煮)』
- レシピ『アサリの天ぷら(かき揚げ)』
- レシピ『あさりうどん』
- レシピ『あさりそば・あさりときつねの蕎麦』
- レシピ『あさりのチヂミ』
- レシピ『ル・クルーゼ鍋あさりとキャベツ蒸し煮』
さて
週末料理夫どんの様子です。
先日
念願の「らっきょう」を仕入れ「らっきょう漬」仕込み開始。
丁寧に洗ったらっきょうを塩水に漬け寝かし中。
どこで寝てるの?
ベランダで!
らっきょうは発酵を続け美味しいらっきょう漬けへと変身。
でもね・・・
発酵中のらっきょうは、臭い!臭い!
スカッと晴れた日のベランダに漂う“らっきょう臭”は
なかなかのレベル。
そこで
週末料理夫のどんは試行錯誤。
そして・・
家族から敬遠され続けてきた“らっきょう臭”を解決するアイテムを発明!
じゃ~ん!!
「らっきょうカバー」登場。
ダンボールに穴を開け通気性抜群!
薄暗い環境も実現。しかも、取っ手付き!
問題の臭いは?
見事に解決。
これで、心安らかに発酵するらっきょうを見守ることが可能。
週末料理夫どん、過去最高の発明品かもしれない・・。
安心して見守るって大事よねぇ~。
そうそう!
あさりの味噌汁作りも同じ。
ハッキリ言ってしまえば、大してやることないじゃない?
レモンシロップとか味噌作りとか。
下準備さえしてしまえば、後は待つのみ!という感じだよねぇ。
“らっきょう”ちゃん♪
臭わなくなったら急に愛着が湧いてしまうなんて・・
我ながらゲンキンな私です。
最後に
今回のレシピで使用した調理道具の紹介。
・アク取り
あさりの味噌汁作りにアク取りは必須。
アク取りが1本あれば、他の料理でも便利に使うことができますよ。
・ル・クルーゼ鍋
使用歴15年。一生現役かもしれません。
今回のあさりの味噌汁作りでも大活躍しました!
絶妙の保温力で料理が美しく仕上がります。
重いですが、重さあっての美味しさを体感下さい。
快適な調理道具で
レシピ『あさりの味噌汁』作りを満喫して下さいね!
【文&構成:メグ/料理:週末料理夫・どん】